面接で第2志望と言ってみた

旧帝大有機系薬学博士です。

 

2021年12月の化学メーカーの博士選考を受けた際の話をします。

 

化学メーカーのあらゆる博士選考のESを出しまくり、初めて面接に進んだのは12月でした。

 

自分は自己推薦を使うか迷い、一番大きな会社で、知っている人がいないと理由で三菱ケミカルに出しました。

 

そんな状態で、三菱ケミカルの選考は全く進まないまま、旭化成の面接が、入ってしまいました。

 

そこで旭化成の面接前に、アンケートがありました。

 

アンケートには、現在の就活状況を記入するところがありました。

 

その中で他の企業に推薦を出しているかという質問もありました。

 

普通はそんなところに記載する人なんていませんよね笑

 

ですが、私は好奇心と自信があったため、あえて推薦のところに三菱ケミカルと書きました。

 

どうせそこまで気にしないだろうと思っていました。

 

しかし、

 

面接でゴリゴリに聞かれました。笑

 

三菱ケミカルに推薦とありますが、そこに受かったらそこに行くということでよろしいでしょうか?」

 

「はい、推薦なのでそうですね!」

 

「御社は第二志望です!」

 

普通に落ちました笑。

 

ちゃんと嘘つかないとダメみたいです笑

 

気をつけて下さい!!

 

初の面接だったので、受け答えや志望理由も甘かった可能性もありますが、、、

 

一応旭化成は博士3人に1人は受かるらしいですね。

 

なので、大切に受けましょう笑

就活後半

旧帝大有機系博士です

無事卒業し、今は企業で働き始めました。

5月になったので、就活が終わった人も多くなってきたかと思います。

そのため、自分はまだ終わってないと焦りが募っている方もいると思います。

 

今回は就活後半に役立ちそうなことを書きます。

 

私は4月後半に内定を貰ったのでそこで就活が終わったのですが、早い方だと思います。

製薬だと大塚グループや帝人科研製薬、化学メーカーだとJSRなどが5月から面接が始まる予定でした。

内定が出るのが5月末と言ってましたね。

 

まぁ、内定辞退されないための企業なりの戦略だと思います。

今はオワハラとか企業も気にしていましたので。

 

まず、面接で気をつけてほしいことを書きます。

だいぶ追い込まれて、面接で希望じゃない職種を提示されることがあります。

「メドケム志望ってあるけどCMCでもいい?」

みたいな感じです。

 

内定もらって働いてみたら本当にその職種になることがよくあります。

しかもジャンルも核酸とか抗体とか全く新しい分野に飛ばされます。

 

内定の欲しさ故に自分のやりたくないこともやろうとするのは危険です。

会社で部署異動も可能なので変なところに行ってしまったら上司に相談しましょう。

 

また、本当に何もうまく行かない場合は有機系とは違うジャンルでもいいと思います。例えば地元の中小企業などです。

 

私の周りには、某有名研究室で博士号を取得後、田舎の中小企業で全く有機と関係ない材料加工会社に行った人もいます。

意外と給料は化学メーカーと同じくらいでした。

 

博士号を取得できずに就職した人も会社に入ると結構います。

取得を諦めて留学して就職する人もいました。

 

まとまりがないんですけど、言いたいことは色んな人生がありますよってことです。

 

今の時代、DX化が進んでいるので、データサイエンスなんかもいいかもしれません。

私も面接受けたら卒業間近の3月まで新卒採用やっているから全部ダメだったらまた面接しましょうと言ってもらいました。

 

その時気持ちが少し楽になったのでとても感謝しています。

 

財閥系に早い段階で内定を貰った人は博士でも四国とか思いもしなかったところへ飛ばされています。

 

早く内定を貰った=勝ち

という感じではないです。

 

就活を続けられている自分を褒めて耐えましょう!

応援してます!

 

3月スタート

旧帝大 薬学部 有機系D3です。

 

2月になり化学メーカーの博士選考も終わっていると思います。

 

周りの同期は就活が終わったけど、自分だけ内定貰えず3月突入‥

理想ではもっと早く終わって、研究に打ち込もうと思っていたのに‥

 

絶望するのも無理はありません。

私もかなり絶望していました。普通に無理だろもうこれって2月の面接が全て落ちて思いました。

 

一番つらいのは、博士選考じゃないものでも落ちたときだと思います。

 

「あぁ、修士の方がいいんだろうな‥」

 

メンタルがボロボロになると思います。

「論文もたくさん出してるのになんで‥」

っていう自分と同じ境遇の人もいるかもしれません。

そんな中、2月、3月自分がして良かったなと思うことを記載します。

 

まずは、製薬業界に受ける業界を広げたことです。

落ちる理由として、自分の技術を必要とする分野ではなった可能性もあります。

修士は若さで分野関係なく内定もらえますが、博士は分野が命だと思います。

自分は全然のる気じゃなかったんですが、先輩のESを参考に、あまり考えすぎず製薬企業に出しまくりました。

 

2つ目は1次募集で出せるところはクオリティが低くても出した方がいいということです。

 

私は2次や3次募集にたくさん出したのですが、ほとんど通過しませんでした。

博士選考の2次は通りますが、修士と一緒だと基本的に通らないなと感じました。

通る企業は日東電工クラレあたりが狙い目かなと思います。

 

私は、製薬企業にとりあえず出そうと適当に書いて出してたら通過して内定まで行きました。

案外、適当に出しても通ります。

 

クオリティの高い2次募集のESよりもクオリティの低い1次募集のESです!!!!

 

3つ目はちゃんと専門的な人に面接を聞いてもらうことです。

私は大学のPhDCという就活支援する組織にお世話になりました。

そこで何回か見てもらいましたが、やらなくて良かったなと今では思います。

見てくれてる人は有機化学を全く知らない人なので、変に自分のスタイルを変えさせようとしてきます。

結果、説明がしにくくなって自分の喋りではなくなりました。

 

見てもらうなら、同じ分野の人じゃないとダメです。

 

私は面接も落ちすぎて、教授に心配され、面接の受け答えについて、ディスカッションを行いました。

それから面接は受かるようになりました。

 

誰でも受けられるサービスではなく、自分しか貰えないアドバイスを利用したほうがいいと思います。

 

面接は4月から始まることが多いと思うので我慢の3月になります。

ESも3月しか書ける時はありません。 

 

私はローソンのシュークリームを毎日のように食べて踏ん張りました。

 

不安で一杯だと思います.

参考になれば幸いです。

#就活 #就職活動 #博士課程 #有機化学 #生物 #ES #有機系 #臨床系 #生物系

三菱ケミカルめ!

今回は化学メーカーの話をします。

 

11月になり、博士早期選考が進んでいると思います。

 

その中でも推薦を出すか迷っている方いませんでしょうか。

 

教授推薦というやつです。

 

必ず面接に進むことができますが、内定した場合蹴ることができません。

 

私は出すか迷っていました。

 

そんな中、化学メーカー最大手、三菱ケミカルに推薦を出すことに決めました。

 

理由は

 

1 選考の面接が面白そうだと思ったから

2 最大手だから

3  同じ大学、学部の先輩がいないから

4 給料が高い

5 環境系の素材研究が盛ん

です。

 

選考が面白そうというのは、1次選考にあります。

内容は、論文を指定されて、その論文に関してディスカッションを行うというものです。

 

分野によってそれぞれ違う論文が指定されます。

 

有機合成は光反応の内容でした。

2020のNatureのアクリジニウム塩を触媒にした反応(著Nicewicz)

2021年のJACSのRovisのイリジウムの反応(J. Am. Chem. Soc. 2021, 143, 19294)です。

 

この2つから1つ選んで面接するという内容でした。

 

しかし、三菱ケミカルは酷かった!

 

なんと、予定していた論文の面接の前に追加で人事面談を行うというものでした。

 

せっかく推薦を出したのに。

 

有機系が多いので人数を減らしたいという趣旨でした。

 

12月2日締切で12月下旬にその連絡が来て、

0次の人事面接を1月20日くらいに行い、すぐに落ちました。

 

研究発表をすることなく推薦応募が消えました。

 

どんなディスカッションをするのかなぁなんて思うんじゃなかったです。笑

 

ついでに旭化成で面接した際に、三菱ケミカルに推薦出したと言って普通に落ちました。

 

自分に自信があったのでこんなことをして結局どっちもダメという、、

 

かなりメンタルにきました。

気をつけましょう。

 

三井化学なんかは推薦出さないと入れない、推薦出すと最終面接までは高確率で行けるので出すなら三井化学が個人的にはいいと思います。(2月10日くらいに最終面接です。)

 

企業は自分の都合で面接を進めるので自分の理想通りなんて進まないことを覚えてもらえればなと思います。

 

正直、三井化学以外推薦出さなくていいと思います。

 

戦力になるなら推薦じゃなくても受かると思うので。

 

落ちる覚悟で面接練習とかもありかと。

 

推薦で落ちると本当に落ち込むので落ち込む準備しておきましょう。

四季報の罠

薬学系D3です。

 

今日は就活で何百回も見た四季報について語ります。

 

就職活動をする上で企業を探すのに役立つのが四季報です。

 

大から中の有名企業が大体載っていて、通過率や採用人数、男女比、有給日数などが書かれています。

 

私以外にも同じ研究室の人は皆企業野優劣をつけるために毎日のように情報収集を行っていました。

ただ、、、

 

罠がいくつかありました。

これからいくつかあげます。

 

1つ目が博士課程採用人数です。

 

私は博士課程なので博士をたくさん採用してくれる、採用実績のある企業に行きたいと思っていました。

 

そこで四季報の博士採用のページに書いてある企業野マイページを作って、それらの企業しかエントリーしませんでした。

 

まぁ博士がいるのはあっているのですが、逆にそのページに載っていない企業は博士を取らないところだと思っていました。

 

しかし実は違います。

載ってない企業も博士課程野学生を取っています。

 

別にそのページに博士取ってますよーってアピールしてないだけです。

 

例えばクラレです。

博士採用人数は書いてませんが何人も取っています。

 

私は面接で博士を取ってるところに出してると言っていました。

その時は四季報的に一部の企業だと思っていましたが、違いました笑

 

そりゃ落ちますね。

 

なので皆さんは四季報の博士のページを参考にしすぎると良くないので注意してください。

 

どこの企業も博士は取っているので、一緒に働く仲間より、何をやるかを基準に企業を決めるのが大事です!

 

残りはさらっと。

 

まず採用人数は正しくないところもあるみたいです。

 

博士課程の人数は除かれているのではないかと私はおもっています。

 

また、残業時間も見栄え良くするため少なくしています。

 

あと、年収も高くなるようにしてるところもあるみたいです。(研究の人だけの平均年収的な感じです)

 

以上です。

 

今回1番伝えたいのは博士課程の人は四季報の後ろページにある博士採用実績に惑わされず、企業野内容、勤務地で選びましょう!

転職とかで博士課程卒の人もどこの企業にも入ってきます!!

コロナ後の研究室

今回は就活ではなく研究室についてまとめます。

最近学校に来ない学生が増えてきたってのが理由です。

私が所属する研究室は有機系でブラック研究室です。
コアタイム

平日 9時半から22時
土曜 9時半から18時

です。
今の日本でこれより長いところはないんじゃないかなと思います。

もちろんホームページには書いてません。

しかし、コロナ前はスポーツ大会や飲み会、昼や夜ご飯も学食で一緒に食べるなど、教員と学生での仲や学生同士の仲を深める機会がたくさんあり、コアタイムが気にならないくらい充実していました。
なんならコアタイム短いとこよりも皆深く関わっていたので長かったほうが楽しかったまであります。

しかし、コロナで食事、飲み会、スポーツ大会全てが禁じられ、仲良くする機会がなくなりました。

最初はコロナ前も関わっていた学年と仲良くする過ごしていましたが、今のM1世代から研究室の雰囲気が変わっていきました。 

仲良くなるきっかけがなく、一緒にやることも時間もないので共通の話題は全くありません。

結果、昔のようないい雰囲気はなくなりました。

先生は学生と飲み会だけ楽しく話す人だったので、今いる学生は先生の笑い声すら聞いたことがありませんし、研究以外の話をしたことがありません。

その結果、学生と先生の距離も遠くなりました。

楽しい雰囲気はなくなり、黙々と実験だけをやる環境になり、時間だけが12時間半+登下校の時間取られてしまう状況になった結果‥

不登校の学生出てきてしまいました。

コロナ後不登校は6人出ました。

しかし先生方は、何も変わりません。

学生に対し優しくはしますが、ルールを変えることはありません。
なぜなら潰れる学生のメンタルが弱いと昔の経験則を当てはめてしまうからです。

学生も
コアタイムを短くしてください」
「一回9時までにしてみませんか」
とお願いしましたが

「22時は22時だから」
「本当は8時から22時までにしたいんだ」

と説得でもなんでもない非論理的な回答しか返ってきませんでした。

コアタイムが長くても成長できるなら‥、
自分の力をつけられる‥

などと考える人もいると思います。

少なくとも私の研究室は教員に言われたことだけを忠実にやるだけなので、何も考える必要も勉強する必要もありません。

論文紹介があるくらいです。(論文紹介で不登校になった人も3人います)

時間≒成長の時代は終わった気がします。
人間との関わりが制限された現在では無理です。

ちなみに飲み会やスポーツ大会がなくなり実験する時間は増えたはずなのに、有機系すべての教員が口を揃えて言うのは

「昔より実験数が減った」

です。やってるのに評価もされません。笑

ダラダラ書いてしまいましたが、コアタイムが、長いとこに配属されたら短いとこに行きましょうってことです。
教員は変わらないので自分の行動を変えましょう!


#研究室 #コアタイム #不登校 #理系 #大学院

博士なのにSPI

旧帝大の薬学部で有機化学の研究をしているものです。

7月に入り博士選考のES締め切りが近づいてきてるころでしょうか。

今回は私が就活をする上で1番苦戦したwebテストについてまとめます。

正直webテストなんて博士課程の人は見られていないだろうと思ってましたし、就活を経験した後輩は旧帝大なら誰でも解けますよと言われていたのでめちゃくちゃ舐めていました。

しかし現実は全く違いました...

まず能力検査を簡単にまとめます。

種類としては、

auroaのwebテスティング

(webのSPIと言われてますが、テストセンターと内容は異なります。)

玉手箱

TG-web テストセンター などが代表的でした。 他にもDICはAI面接であったり、出光興産はglowなど変わったシステムもありました。 私が最初に受けたのが住友化学のwebテスティング。 ESをすぐ書いて締め切り10日前に提出してwebテストを受けました。 特に何も対策をせず、感覚で受けました。 難しいなぁと思いながら、自分が難しいと感じてるし周りもそうだろうと思ってました。 結果は書類落ち。 住友化学はお祈りメールが来ないのですが、一緒に受けた同じ研究室の同期は自分より後に提出し次の日には連絡が来ていたのでそこでわかりました。 正直自分は実績は同期よりもたくさんあったので自分が落ち、同期が通っていることに対し、周りの人全員が 「どうして?」 「そんなことある?」 「会社の見る目おかしい」 と色んな声が上がりました。 そこで原因を考えた結果、webテストが原因だとわかりました。 私は文章を読んで理解する力が優れておらず、点数が全く取れていませんでした。 そこから問題集を2冊買い、研究ではなくwebテスティング、TG-web、玉手箱、テストセンターの勉強を始めました。 その後、玉手箱、webテスティング、TG-webであれば選考が進むまで成長しました。 しかし、テストセンターでは一回も通りませんでした。 英語と、構造把握問題がよくわからなく、落ちました。 ちなみに自分は特別研究員かつ、論文を6つ出しており、同期は特に採用されているものはなく、論文が2つでした。 研究をどれだけ頑張って、どれだけいい成果をあげてもwebテストができなければ全く意味はないことを痛感しました。 是非研究に絶対的な自信がある方はwebテストの勉強をしておきましょう! ESの内容はそこまで力入れなくても研究概要がしっかりしてれば大丈夫だと思います! #博士課程 #有機化学 #webテスト #就活 #書類落ち